「あかちゃんの頃からたくさん話しかけた方がいい」
と、聞いたことがある方は多いはず。
語彙力やIQはそりゃあった方がいいけど、そもそも、、、
まだ話さないあかちゃんとどう会話するの?
といった疑問もあったり、「話しかけてるけど、こんな感じでいいのかな?」と私自身気になっていたので調べてみました。
- 子どもとどんな会話をすればいいか悩んでいる方
- 子どもへの接し方の幅を広げたい方
- 子どもの語彙力・IQを伸ばしたい方
乳幼児の脳の発達に必要な言葉かけのポイント
こちらの本に掲載されていた内容を元に解説します!
「3000万語の格差~赤ちゃんの脳をつくる、親と保護者の話しかけ~」の著者ダナ・サスキンド教授は、親があかちゃんに話かけることは、もっとも脳の発達に効果的な早期教育だと説明しています。
そのうち、乳幼児の脳の発達に必要な言葉かけのポイントを「3つのT」としています。
Tune in(チューン・イン)→あかちゃんに注意を向ける
Talk More(トーク・モア)→たくさん話をする
Take Turns(テイク・ターンズ)→子どもを対話に引き込む
著書の背景にあるシカゴ大学の研究では、3歳までに聞く言葉の数の差が3歳時点のIQと将来の学力につながっていたと発表しています。
遺伝や家庭の経済力ではなく、言葉の質と量が大切だよ!というのです。
脳の発達上3歳まで、と言われていますが、上の子は投稿時点で3歳半です。しかし、下の子にはもちろん、上の子にも、甥っ子姪っ子にも、まだまだ使える知識。
どのような言葉かけをしていけばいいのか、「3つのT」を元に見ていきたいと思います!
Tune in(チューン・イン)
あかちゃんに注意を向ける。
”親が子に監視を向け、子が興味を持ったものを話すとき”に脳が育つ、というのです。
わが家では、あかちゃんの気持ちを想像して言葉にすること、あかちゃんの視線の先にあるものを言葉にすることを意識していました。
- 「○○ちゃんとママでぎゅーするとあったかいねぇ♪」
- (風になびくクリーニング店の旗を見て)「風が強く吹いてるね、旗が揺れてるね!」
- (カラスの鳴き声にびっくりした時)「とりさんがカーカーって鳴いてるね。カラスっていうんだよ」
また、今までより更にあかちゃんに注意が向くので、カーテンが揺れてるのが好きそうだなぁ♪とその子の興味関心も発見できます!
Talk More(トーク・モア)
2つ目のTは、たくさん話をすること。
前述のTune Inと同時に行うもので、言葉の数と種類を増やすという意味で、していることをナレーション、実況中継する方法です。
2019完全保存版プレジデントbabyには以下の例が挙げられていました。
おむつを替える時に「いまからママにおむつを替えさせてね。あら、びっしょり。気持ち悪かったでしょう」「ほら、新しいおむつよ。いまはかせるね」といった具合だ。
こそあど言葉(これ、あれ、それ、どれ)ではなく、具体的なものの名前をいうようにすると語彙を増やすのに有効だ。
引用元:プレジデントBeby2019
会話の内容に困っていたけど、実況中継ならできるかも♪
Take Turns(テイク・ターンズ)
3つ目のTは、子どもを対話に引き込み、子どもと交互に会話すること。
言葉が話せない時期は、あかちゃんの動作や喃語などのリアクションを待つと◎。
子どもの言葉を親が受け止めることで、子どもは思考を促され、伝えたいという意欲が育まれる。
脳の発達上、Take Turnsがもっとも大切だと言われています。
正直、親でも、自分の子が何を言っているのか分からない時があります。
それでも、「○○したかったのかな?」とか「そうだったのね、それで次はどうしたいの?」と会話を成立させようとすると、
ママは自分のことを分かろうとしてくれた!
と感じるのです。
いつも一緒にいると、次何が起こるか、何を言うかが予測できることも多く、先回りして、「これはこうやるんだよ!」などと声かけする時がありますが、”まずは受け止める”ことを大切にしよう。と心に誓いました。
脳によくないこと
反対に、脳によくない言葉かけもあります。
命令・指示
決めつけてモノを言う。これは、子どもが自分で考える余地を与えないのでNG。
脳が育ちにくくなり、自分をコントロールする力も育ちにくくなります。
否定・暴言
人格を否定された子どもは、聴覚野が変形し、人の話を聞き取りにくくなったり、ストレスを感じやすくなります。
夫婦喧嘩(言葉や暴力によるDV含む)を見聞きした子どもの脳に与えるダメージが大きいからです。
ただ、日頃から「こぼさないでよ!」、「これは危ないからダメ!」といったように使うことも多々あります。
これらは咄嗟に出てしまうので、「そっと歩こうね!」など違う言い回しで伝えられるように努力します!
まとめ
「3つのTのポイント」は、子どもに注意を向けて、たくさん話して、対話をするということ。
特に言葉の話せない時期は、気持ちを代弁するように話しかけていました。
0歳でも「あっ!あっ!」、「うう~!」などとお返事してくれるように(^^)
お返事してくれるとつい嬉しくなっていろいろ言いたくなってしまうのですが、ひとつ注意していたことは、”言い過ぎないこと”。
話しかけた方が良いと言ったり、言い過ぎない方が良いと言ったり、塩梅はその親子関係により異なると思います。
でも、もしかすると、カラスの鳴き声はカーカーとよく言うだけど、子どもには「くゎぁ~っ、くゎぁ~」と聞こえてるかもしれない・・・
わたしもやることあるから今はそっとしておこう!と、思ったりするのです。
あれもこれもしなければ!と気を張るよりかは、子どもの様子を見ながら話しかけられればいいかな!とゆる~い気持ちで取り組んでいます。